国の借金は、あなたへのツケなのか?

――「ボロ屋を残すか、美田を残すか」という話

ニュースやSNSで、

「国債は将来世代へのツケだ」

という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

なんとなく怖いし、

「自分たちが損をするのでは?」

と感じる人もいるでしょう。

でも、この話。

実はかなり大事なポイントが、抜け落ちています。

「借金がある=悪」ではない

まず知っておいてほしいのは、

日本の国債は、ほとんどを日本人自身が持っているということです。

銀行や年金、そして私たちの預金の先にあるお金。

国はそれを借りて使い、将来また日本人に返します。

つまり、

•   今の世代が出し

•   今の社会に使い

•   将来の世代が受け取る

という国内の循環です。

「親の借金を子どもが肩代わりする」

という単純な話ではありません。

本当に引き継がれるのは「借金」ではない

では、何が問題なのでしょうか。

それは、

国債で何を作ったかです。

これを、身近な話に置き換えてみます。

ボロ屋を残すケース

・見た目は家がある

・でも雨漏り、耐震不足

・修理にお金がかかる

・住む人の選択肢は少ない

これは「資産」でしょうか。

実際には、重たい負担ですよね。

美田を残すケース

・手入れされた畑

・耕せば作物が取れる

・工夫次第で価値が増える

・次の世代が自由に使える

こちらは、未来への土台です。

国も、同じ

国債で、

•   票目当てのバラマキ

•   誰も使わない施設

•   古い仕組みを守るための延命

を続ければ、

次の世代は「ボロ屋」を引き継ぎます。

一方で、

•   教育や人材への投資

•   技術やインフラの更新

•   挑戦しやすい制度づくり

に使えば、

借金があっても、美田が残る。

問題は「額」ではなく、

中身なのです。

「将来世代のため」という言葉に注意

「次世代のため」と言われると、

反論しにくくなります。

でも本当に問うべきなのは、

そのお金は、

将来の自分たちが

“使える形”で残るのか?

という一点です。

20代のあなたにとって大切な視点

今すぐ税金や国債を完璧に理解する必要はありません。

ただ、

•   借金の有無だけで善悪を決めない

•   「何を残すのか」を考える

•   怖さを煽る言葉に立ち止まる

この3つを持っているだけで、

ニュースの見え方は変わります。

おわりに

国の財政は、

「節約か浪費か」ではなく、

「ボロ屋を残すか、美田を残すか」

という話です。

あなた自身の人生も、きっと同じです。

借金がゼロでも、何も育たなければ未来は苦しい。

多少の挑戦があっても、育つ土壌があれば未来は広がる。

この視点が、

これからの判断のどこかで役に立てば嬉しいです。

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