自分だけの「成功」と「個性」を、社会に出た今こそ見直そう

社会人生活をスタートしたばかりのあなたへ。

日々の緊張感や新しい環境に、まだ体も心も慣れない中で「自分はこのままでいいのか?」と、ふと立ち止まりたくなることはありませんか。

学生時代までは、「テストの点数」「内定の数」など、比較的わかりやすい“評価の基準”がありました。でも、社会人になると一気にその「正解」が曖昧になります。評価は多面的になり、ゴールも一律ではなくなる。それはつまり、「自分で自分の軸を持つことが、今後ますます大事になる」ということです。

そこで今回は、「Define your own success(自分だけの成功を定義する)」と「Find your own uniqueness(自分だけの個性を見つける)」という2つの考え方を軸に、社会に出た今こそ心にとめておきたいことをお話しします。


「成功」とは、他人が決めるものではない

会社に入ると、昇進や評価、給料といった“成果の見える化”が日常になります。まるでそれがすべてのように思えて、「もっとがんばらなきゃ」「あの人みたいにならなきゃ」と焦ることもあるでしょう。

でも、アメリカの詩人エマーソンの言葉を思い出してください。

「To be yourself in a world that is constantly trying to make you something else is the greatest accomplishment.」

(常にあなたを別の何かにしようとする世界で、自分自身であり続けること。それが最大の成功である。)

「成功」という言葉はよく使われますが、その中身は実に多様です。

昇進していくことが成功な人もいれば、定時で帰って家族との時間を大切にすることが成功な人もいる。好きな分野の専門家として深く掘り下げていくこと、海外で働くこと、地元で貢献すること——どれも立派な成功です。

大事なのは、「自分にとって何が“成功”なのか」を明確にし、そのために日々どう生きるかを自分で選ぶこと。

それが「Define your own success(自分の成功を定義する)」という姿勢です。


「個性」は、会社の中でも武器になる

一方で、「会社の中では周りに合わせた方がいい」「個性なんて出すと浮く」と思ってしまう人も多いかもしれません。でも本当にそうでしょうか?

個性とは、単に「目立つこと」や「変わっていること」ではありません。

むしろ、「自分はこういう価値観を持っている」「こういう視点で物事を見ることができる」という“あなたらしさ”そのもの。

画家ピカソの言葉があります。

「Every child is an artist. The problem is how to remain an artist once we grow up.」

(すべての子どもは芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。)

大人になると、どうしても「常識」や「空気」を読んで自分を隠してしまいがち。でも、実はビジネスの現場でも、新しい価値を生み出すのは「ちょっと違った視点」や「他の人が気づかない感覚」だったりします。

Find your own uniqueness(自分だけの個性を見つける)というのは、単に“好きなことをする”というだけでなく、「自分の強みや特性を、自分なりに解釈して社会に活かす」というプロフェッショナルな姿勢でもあるのです。


あなたの人生の「舵」は、あなたが握る

社会人になると、周囲の期待、会社の評価、家庭との両立など、様々なバランスを考える必要があります。でも、他人の人生を生きるような感覚にとらわれたときは、ぜひスティーブ・ジョブズのこの言葉を思い出してください。

「Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life.」

(あなたの時間は限られている。他人の人生を生きている暇はない。)

もちろん、最初から自分の理想どおりに働ける人なんていません。でも、「自分にとっての成功とは何か」「自分が社会にどう貢献したいのか」といった“軸”を心の中に持っている人は、困難にぶつかってもブレません。


実践するためのヒント

では、どうすれば「自分の成功」や「自分の個性」に気づくことができるのでしょうか?

▸ 1. 小さく振り返る

一週間に一度、自分に問いかけてみましょう。

「今週、自分が頑張ったことは?」「何が嬉しかった?何が苦しかった?」

シンプルな内省の積み重ねが、自分の価値観を明らかにします。

▸ 2. 他人の評価と、自分の評価を分けて考える

上司や同僚の期待に応えようとするのも大切ですが、そればかりに偏ると、自分の軸を失ってしまいます。「これは誰のためにやっているのか?」「自分も納得しているか?」と自問自答を忘れずに。

▸ 3. 自分だけの強みを書き出してみる

スキルだけでなく、「人の話をよく聴く」「細かい気配りができる」「新しいことにワクワクする」といったパーソナリティの部分も含めて、自分らしさを可視化してみましょう。


最後に:人生はキャリアの積み重ねではなく、「あなた自身の表現」

社会人の第一歩は、まだまだスタートラインです。

「正解を探す」のではなく、「自分で意味をつくる」ことがこれからの時代を生きるキーワード。

だから、どうか心に留めてください。

「Define your own success.」——成功の定義は、あなたが決めていい。

「Find your own uniqueness.」——個性は、あなたの可能性そのもの。

他人の基準にとらわれることなく、自分のペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。

その先には、あなたにしか描けないキャリアと人生が、きっと待っています。

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